Commodore


話は戻ってこのProphet 64、C64やC64Cに内蔵されているMOS6581/8580チップを昨今のDAWのように扱える代物で、カスタム(Mod=Modification)が前提となっているサーキットベントウェアとも呼べるようなユニークなソフト(Made in Sweden)。肝心の中身は、SCI Prophet 5やTB-303、TR-909などの往年の名機を模したインターフェースを使ってシンセ、ドラムマシン、シーケンサーなどなどグリグリとSidサウンドをいじる事ができます。SYNC24(DIN Sync)も付加できるので、実物の808や606などとも同期可能。(かなりユルいらしいが・・・)昨今のChip TuneやMicro Musicの流行りもあって、注目されているC64ですが、そもそも80年代から欧米を中心とした熱狂的なユーザーに愛されているマシンで、これまでもSidstationやHardSid、VSTiのQuadraSid(所有してます)、あるいはモジュラーシンセのモジュールのひとつとして、また激しくカスタムされるシンセ音源としてバリバリ現役で活用されてます。もちろん音楽だけではなく、ゲームも面白いものが山ほどあります。C64は、Prophet 64の作者が言うところの"Soulのあるマシン(Chip)"という事になるのでしょう。バグだらけのWindows Vistaが発表されるこんな時代に、世界で最も売れたレトロ8bitマシンが完全復活するのはとても面白い現象です。退屈なビジネスツールに成り下がったPCから、僕らの遊びを奪い返しちゃえ!ってなもんです。