DY's Oscillator

土曜日, 12月 16, 2006

Oafu Diary

こちらもちょっと前に書いたものを・・・行ったのは11月下旬。師走はやっぱり早いですね。



Makaha/Waianae
今回は、毎回オアフ島着陸の度に飛行機の窓から凄く気になっていた下界、West Oafuへと足を踏み入れる事ができました。早朝の着陸時に窓の左側から見えるのはワイキキやノースには無い一見オアフとは思えない荘厳な美しさをもったハワイならではの原風景。上空からTracksの波間に浮かぶサーファー達の姿も見る事ができます。Westエリアには、Konishikiの出身地Nanakuliや、バッファロー・ファミリーが独自のサーフコミュニティを生み出したローカルスポット Makaha、そしてそのずっと先には60年代のサーフカルチャーを知る人には憧れのサーフスポットYokohama Bayと、僕らが未だかつて足を踏み入れていない魅惑的なエリアでありました。山々の緑も限りなく碧く、オアフでありながら離島のようなエリアです。


では、なぜこれまでWestに足を踏み入れていなかったのか?(少し大袈裟かもしれませんが・・・)それは単純な理由です。このエリアは貧しい生活を強いられている方達が多く、治安が悪いからなのです。特にここ数年のハワイでの地価高騰はひどく、メインランドからの移住者の増加と共に、家賃が2~3倍にハネ上がるという異常事態となっています。これは、9.11以降、ハワイ諸島全土で土地建物を買い漁るメインランドの金持ちが増えた事が大きな要因と言われています。これまでも地元の友人達には「Westにはレンタカーで行かないほうがいい」と忠告をされ、タウナーでさえも用が無ければあまり行きたがらないのがこの地区の現状です。ここでは、 Waikiki周辺、EastやNorthと異なり、特に観光の目玉も無く、暮らしている人達は過酷な重労働やドラッグの問題など、悪循環の中での生活を強いられています。ローカル(地元民)であるのに・・・。
Westで特にひどいのはWaianae地区。自分が育ち、暮らした家を離れ、通りを隔てたビーチでテントを張ったり、廃車になったキャンピングカーでホームレスをしながら、サービス業をせざるを得ない人達が大勢います。家賃の高騰に生活が追いつかないのです。ビーチでテント生活をするホームレスは数千人と言われ、ハワイ州では大きな問題となっています。最近では、日本国内でもこのニュースが報道されてますね。大きなマイナス面という事で、観光客には見えないハワイ・・・でも、これがアメリカであるハワイの現実なのです。州が少しでも動いて、解決の道が見えると良いのですが・・・。



もちろん僕らは彼ら住人達を物見遊山的に見に行った訳ではなく、これまで見た事が無いWest Oafuの美しい自然が見たい、バッファロー・ファミリーのユニークなライディングを以前鎌倉で見た事もあってMakahaに行きたい、Tikiを作っている工房を訪れたい、という3つの強い衝動でローカルの友人に無理に頼んで訪れたのでした。(ここで車を走らせてくれたJoeに感謝!)実際には時間の関係で、車を降りたのはMakahaビーチのみ。MakahaはWaianaeの隣街(というかほぼ同一地区)ではありますが、ビーチにテントが乱立するWaianaeとは少し雰囲気が異なり、North Shoreを濃くしたようなローカル色豊かなサーフカルチャーやハワイアンスタイルのVibesを感じるエリアでした。日本や他のハワイのサーフスポットと大きく異なるのは、ロング(パドルボーダー含む)、ショート、ボディボード、ボディサーファーが波を譲り合いながら、仲良く同じ波のピークに波待ちしている事。笑い声、優しい波と夕日、そしてビーチでリラックスするローカル達。まぎれも無く僕らが好きなハワイでありました。帰路で通り過ぎるWaianaeやNanakuliは美しい海と山々に比べ、そう反した現実もあり、ちょっと複雑な心境でした。ここまで読んだ方、基本的に単独でこの地域を訪れる事は特に用が無い限りはお勧めしません。忠告を無視してレンタカーで行った観光客の80%以上が、車上荒らしにあっているそうです。流石にホールドアップは無いものの、辞めておいた方が無難です。また、The Busを使うなんて考えもやめましょう。路線も複雑ですし、トラブルの元(友人談)です。どうしてもWestに行きたいという方は、裏ハワイを紹介してくれるじゅにーKさんのYokohama Bayツアー(途中ノンストップ!)があります。多少のリクエストにも答えてくれるでしょう。波乗り目的の方はMakaha Marketplace内にあるバッファロー・ファミリーの経営するKeaulana Surf Shopのサーフスクールを事前予約(日本人スタッフがいます)してお店に直行する事をお勧めします。


Makahaビーチの反対、山側です。左に行くと、Yokohama Bay。次回訪れるチャンスがあれば、ぜひローカルに混じって海に入りたいものです。


Big Island行きの上空から、Head、Palolo Valleyを望む。

Kaimuki/Palolo Valley
Kaimukiは、ワイキキからKapahulu Ave.を少し北上したPalolo Valleyのお膝元にあるアジア系移民の多いローカルタウン。かつては犯罪が多い地域だったそうですが、今はもう大丈夫!中国系や移民の店がストリートに軒を連ねています。宿泊などでもいつもお世話になっている友人達の家があるのがこの地域(Kaimuki~Palolo Valley)です。下町風情があって、ゆったりした雰囲気があるのもこのエリアの特徴。Kaimukiの街自体は初めてではないのですが、今回は車のパンクのお話し。実は前回訪れた時には、Daiei(現Don Quijote:ドンキホーテ)のパーキングで車上荒らしにあったりして、事後処理が結構大変でした。ハワイとは言え、アメリカですから、回数を重ねればだんだんと悪い所も見えてきます・・・(苦笑)今回はサンセットを見に車を走らせたHawaii Kaiのビーチで中国人カップルにパンクを指摘され、慌てて修理に走ったのがKaimukiのスタンドでした。修理工が確認してくれたところ、車の右後輪のタイヤに大きなクギが思いっきり刺さっていました。明日は帰国日だし、このままじゃヤバイ!と思い、なんとか交渉して修理してもらう事に。自転車のパンク同様、ゴム補修と接着剤と馴染ませるような液体を使って、5分後にはパンク修理が完了!拍手!で、「修理費はいくらですか?」と聞いたところ、「いいよ、別に。気をつけて旅行して。」と大人しい修理工の彼はそっけなく言いました。「え?なんで修理費いらないの?」「いや、いいよ。いらない。」の押し問答で結局、小額チップを半ば強引に渡して、Paloloの家に戻りました。ラッキーではありましたが、正直、前回のオアフでの事件を覆してくれるぐらい嬉しかったです。やっぱり下町はいいですね、ALOHA☆